公募3校長、処分せず 大阪市教委 セクハラなど不認定
産経新聞 2013年11月12日(火)15時21分配信
大阪市教委の公募で就任した外部出身の校長3人にパワハラやセクハラなどと疑われる行為があったと指摘されている問題で、市教委は12日、不適切な言動などはあったが懲戒処分の対象には該当しないとして、処分しないことを決めた。
市教委によると、中学校の男性校長は4〜5月に女性教諭らに「なぜ結婚しないの?」と質問したとされるが、市教委には「コミュニケーションを図る面談で独身の職員に『結婚の予定はありますか』と聞いた」と釈明。市教委は不適切な発言だが、セクハラには該当しないと判断した。
別の中学校で7月上旬、男性校長と口論になった教頭が土下座した事案については、教頭が「苦痛な場面から逃れたくて自ら土下座した」と説明。校長は「つらい思いをさせた」と反省しているという。
4〜7月に計3回、出張や時間休の手続きをとらずに数時間外出した小学校の男性校長について、市教委は「事務手続きを十分知らなかった」とした。休憩時間5時間分の給与約1万4千円を、市条例に基づき今月の給与から天引きする。
市教委は当初の調査で処分の必要はないと判断していたが、9月の市議会で指摘を受けて再調査。セクハラに関する調査では女性教諭から被害の申告がなかっとして、女性への聞き取りを実施していない。